ベスト4~決勝
シティに関係のある試合だけまとめています。
- 7/10 4:00 スペイン vs フランス 2-1
- 7/11 4:00 オランダ vs イングランド 1-2
- 7/15 4:00 スペイン vs イングランド
スペイン vs フランス
流れの中で点の取れていないフランスと今大会様々なパターンで点を取って調子のよいスペインの戦い。
ベルギー、ポルトガル戦と比較して明らかにボールを支配されているフランスですが、これまでと違ってドン引きの相手ではないおかげでフランスの持ち味ともいえるスピードのある攻めを見せていました。
スペインはペドリは離脱、カルバハルは累積でベンチ外といった中どうなるかといったところでしたが、個では引けを取らず集団では圧倒していました。フランス相手に個で引けを取らないのは今大会スペインとドイツくらいだと思います。
前半はエンバペとデンベレの所で仕掛けてチャンスを作るフランスと集団で仕掛けつつ最後はヤマルとダニオルモの個で決めるスペインといった様相。
後半も流れ自体は変わらず、試合を通してスペインの組織力が勝った一戦でした。
あまりフランスの試合を見ないのですが、見た試合でフランスがここまで押されている試合といったものを見たことが無かったのでスペインの強さといったものが垣間見れた試合になりましたね。
以下感想羅列。
- ククレジャはボールを持つとドイツ戦のハンド疑惑の判定のせいで地元ファンからのブーイングを受けていました。ハンドの判定自体は審判の判断ですし、そもそもハンドの前にオフサイドだったのでククレジャは完全に被害者でした。
- ヤマルはEURO史上最年少ゴールとなりました。先制点のシーンは完全に流れを引き戻しましたね。ヤマルはスペインが優勝したらMVPになりそうですね。そしたら最年少EUROMVPも獲得しますね。
- ロドリはカンテからのマンマークで貰うタイミングが少なかったですが、ボールが入ってもほとんど奪われていなかったです。スペインとしてはロドリの所に出しづらいのはありますが、カンテがロドリを見ていることによって空いているスペースを上手く使えているところはありますね。
- ラポルトは失点シーン完全にマークを外してしまいましたね。ただ、効果的な縦パスをいくつも通していました。
- エンバペは前半のうちにファビアンルイスとユニ交換。
- スペインは詰まってもヤマルとニコのどちらも収められるのが素晴らしいですね。明らかに好調の原因が両ウイングなことが試合を見ると理解できます。
- スペイン優勝した場合、ロドリはCL取れていたらバロンあったかもなので残念。
オランダ vs イングランド
イングランドはスイス戦と同じフォーメーション。今のイングランドの面子だとこれがベストのフォーメーションだと思います。
オランダに関しては予選3位で抜けた時はどうなるやらと思いましたが、準決勝まで来ているのでやはり強いですね。
前半終了時点だとイングランドはこの大会始まって一番良いと言えるパフォーマンスだと思いました、
両サイド広く使えて多く主導権を握れていました。2本のシュートをフォーデンが決めていれば良かったんですが、今大会フォーデンは持っていないです。
イングランド好調理由はケインが降りてくることがいつもに比べて少ないのと2試合目にしてこのフォーメーションに選手たちが慣れてきたのかと思います。
特にフォーデンとメイヌー、サカはこの構成にしてから調子が上がってきているのを感じます。
後半に入ってからは完全にオランダがイングランドを制していました。
イングランド中盤三枚に対してマンマーク気味で来ているのでボールが入ることが少なくなっていて、フォーデンは不満を表に出すことも。
最終的にはワトキンスが個人でゴールを決めてくれたおかげで延長戦とはならなかったです。
なんやかんやでイングランドは決勝ですね。このなんやかんや感で優勝まで行きそうなのが怖いですね。
以下感想羅列。
- 前半のフォーデンは今大会で一番のパフォーマンスでした。あの流れで1点も決められなかったのが今大会のフォーデンという感じがして残念です。試合中は縦パスの数が減ってフラストレーションを表に出していました。
- ストーンズはボールを持った時にパスを出すのに苦労していました。シティでやるみたいにもう少しボール運びがあってもいいのかなと思うのですが、どうでしょうかね。ただ、守備面では問題なかったです。
- ウォーカーは幻のアシストと停滞してからのボール運びと難しい時間でキープレイヤーとなっていました。守備でも輝いていました。
- アケは前半はイングランドに持たれていたので苦労する時間もありましたが、試合を通しては安定した守備を見せていたと思います。
- ケインには悪いですが、イングランドはワトキンスみたいな裏抜けのできる選手のほうが合ってそうなんですね。
- 最終戦はスペインですが、試合を見ている感じスペインのほうが圧倒的に状態が良いと思いますが、こればっかりは始まってみないとわからないですかね。
個人的にはイングランドを応援してきたEUROですが、決勝はロドリのいるスペインが優勝でもいいかなと思っています。スペイン優勝だとロドリのバロンドールの可能性があるんですよね。
スペイン vs イングランド
イングランドは決勝トーナメント始まってから続けている3-4-2-1のフォーメーション。少しサカの位置が高くショーの位置が低いので4-2-3-1のような立ち位置に見えることもある。攻撃時はサカもショーも前で張っていることから役割的には近いのかなと。
スペインは一貫して変わらない形。スペインが圧倒的にボールを保持することが予想されるので変化を加える必要は無いのかなと。
前半はフォーデンがロドリに対してマンマーク、イングランドはスペインに保持はされていますがウォーカーとショーが両ウイングに仕事をさせませんでした。
後半は立ち上がり早々簡単にニコがゴールを決めましたが、そこからは前半と同様の展開。
そのまま終わりそうな雰囲気もありましたが、メイヌーに代わって入ったパーマーがカウンターからミドルを沈める。
ピックフォードの精度の低いキックから相手ボールとなり、そのまま陣形が整っていないイングランドの守備陣を縫ってククレジャからクロス。
そこにオフサイドラインぎりぎりに走りこんだオヤルサバルが滑り込んでゴール。
これが決勝点に。
以下感想羅列。
- ロドリの怪我が心配です。開幕に間に合えばいいですが。。
ロドリはこの試合活躍すればこの大会MVPの可能性も残っていたと思います。それくらいこの大会通して活躍をしていました。 - ウォーカーはこの試合ニコとヤマルに対して1対1ではほとんど仕事をさせませんでした。大会通して不安定なプレーが続きましたが、最後にウォーカーらしさを見せましたね。
- ストーンズは決勝トーナメント入ってからフォーメーションの変更もあり、安定しました。この試合に関しても悪いシーンは無かったです。
- フォーデンは大会通して殆ど良いところは無かったです。3,4本決めてもおかしくなかったですが、ライン際で阻まれたりゴールポストに当たったりで持っていませんでした。この持ってなさが大会の調子にも響いたように思います。
どちらにしろイングランドの面子だとフォーデンのプレースタイルと合わないので今後もフォーデンは代表で難しい日々を過ごしそうです。 - スペインは大会通して圧倒的でした。試合の内容もすべてスペインのほうが良かったですし、全勝は納得です。
これでロドリの代表無敗は474日間になりました。 - イングランドはキーパーからの組み立てを考えないとどうしようもないですね。
キーパー含めグエイ以外のDF陣は総入れ替えとなると思います。
そのため面子的には優勝できる可能性のある最後の面子だったのではないのかなと。
大会を通してずっと不安定だったので、この結果は妥当です。
イングランドは今後の前線の面子を見ても縦に早いサッカーをした方がいいと思うので下手にパスを回すサッカーではなくウイングで勝負するサッカーに変更しないですかね。