概要

2015-16シーズンにマンチェスター・シティに入団したケヴィン・デ・ブライネ選手(以下、デブライネ)が、2024-25シーズンを最後に退団することになりました。
移籍先はセリエAのナポリです。ナポリは今シーズン、セリエAで優勝しており、同じベルギー代表のルカクが在籍しています。また、レジェンドとして扱われている元ベルギー代表のメルテンスもかつて在籍していたことから、ベルギー人選手にとって良い環境だと言えるでしょう。個人的にはプレミアリーグの強豪チームで見たかったですが、セリエAでも活躍してほしいと願っています。

さて本題ですが、本記事は、ブログ主である私がデブライネのマンチェスター・シティでの活躍を記録として残しておきたいと思い、作成しました。
プレミアリーグ、UEFAチャンピオンズリーグ、FAカップ、カラバオカップ、コミュニティ・シールドといった全公式戦での成績が、表と解説でまとめられています。
当サイトを訪れてくださったデブライネファンの皆様に、興味を持っていただける記事となっていれば幸いです。

  • ※こちらの記事に出ていく数値はブログ主がGoogleの試合結果や以下サイトからコツコツ、視認で入れたものとなるので数値に誤りがある可能性があるので、ご注意ください。
    ケヴィン・デ・ブライネ データ

全体の成績

以下、デブライネの公式戦の戦績を表示します。

  • 各コンペティションでの最高成績を赤文字太字にしています。
  • 得点関与の合計は(得点の合計+アシストの合計)/試合数の合計で算出しています。
  • このサイトでは試合数はスタメン、途中出場関係なく出しています。
  • 2015-2016シーズンはペレグリーニが監督で、それ以降はペップが監督となっています。

プレミアリーグ

出場試合得点アシスト得点関与得点関与率警告数退場数チーム成績
2024-2528471139%203位
2023-24184101478%201位
2022-23327162372%101位
2021-22301582377%201位
2020-21256121872%101位
2019-203513203394%302位
2018-191922421%201位
2017-18378162465%201位
2016-17366182467%403位
2015-1625791664%204位
合計2857211819067%210-

プレミアリーグでの成績は出場30試合を超えたのは10シーズン中、2016-17、2017-18、2019-20、2021-22、2022-23の5シーズン。
一番得点を決めたのは2021-22シーズン。
一番アシストをしたのは2019-20シーズン。(20アシストはアーセナル時代のティエリ・アンリと並びプレミアリーグのシーズン記録)
一番得点関与をしたのは2019-20シーズンで、このシーズンの得点関与率は94%と出場すれば結果を残すような成績になっています。

怪我が多いと思われがちですが、プレミアリーグでの出場数は10シーズンで75%、退団するシーズンから5シーズンで70%と7割は出場しているので、そこまで酷いものでは無いです。
プレミアリーグでは2桁得点を達成したシーズンは2シーズン。2桁アシストを達成したシーズンは6シーズン。
全コンペティション合わせても退場が一度もないのは意外でした。ここ2~3年は落ち着いていますがデブライネといったら顔を真っ赤にして怒っているイメージが強いので。

2019-20と2021–22シーズンにプレミアリーグの最優秀選手を獲得しています。
ただ、圧倒的な成績を残した2019-20シーズンはリバプールが優勝しています。

UEFAチャンピオンズリーグ

出場試合得点アシスト得点関与得点関与率警告数退場数チーム成績
2024-2570000%00決勝プレーオフ敗退
2023-242213150%00ベスト8
2022-231026880%10優勝
2021-221023550%20ベスト4
2020-21834788%20準優勝
2019-20722457%10ベスト8
2018-194044100%00ベスト8
2017-18814563%40ベスト8
2016-17712343%10ベスト16
2015-161030330%10ベスト4
合計7316264258%120-

チャンピオンズリーグでの成績は108試合中、78試合の出場。途中出場もあるのでフル稼働というわけでは無いですが、十分稼働しているといえます。
ただ決勝戦での怪我で2度途中交代しているので、ケガしている印象が強いです。
一番得点を決めたのは2020-21シーズン。
一番アシストをしたのは2022-23シーズン。
一番得点関与をしたのは出場試合は少ないですが2023-24シーズンで、得点関与率は150%と出場すれば結果を残すような成績でした。ただ、シーズン通して活躍したといった意味だと2020-21と2022-23の準優勝、優勝したシーズンが80%越えの得点関与をしているので、これらのシーズンが一番活躍したと言えます。
どちらのシーズンも決勝で怪我しちゃいましたが。。

個人的に特に印象深いのは、チャンピオンズリーグでのレアル・マドリード戦です。ペップ・グアルディオラ監督体制になって以降、マンチェスター・シティはレアル・マドリードとチャンピオンズリーグで6度対戦していますが、デブライネ選手は常に活躍しているイメージがありました。
実際に数字を確認したところ、彼はレアル・マドリード戦に合計11試合出場し、4ゴール4アシストを記録。これは72%という高い得点関与率に当たります。
特に、チームが優勝を果たした2022-23シーズンの準決勝で対戦した際には、1ゴール2アシストという素晴らしい活躍を見せました。
これらのデータから、デ・ブライネ選手がレアル・マドリードを相手に活躍しているというイメージは間違いではなく、まさに「相性の良い相手」だったと言えるでしょう。

FAカップ

試合数得点アシスト得点関与得点関与率警告数退場数チーム成績
2024-25421375%10準優勝
2023-245055100%10優勝
2022-234145125%00準優勝
2021-224134100%00ベスト4
2020-21311267%00ベスト4
2019-2030000%00ベスト4
2018-194246150%00優勝
2017-18310133%005回戦
2016-1750000%10ベスト4
2015-161101100%005回戦敗退
合計369182775%30-

FAカップは他コンペティションと比較してもいい成績を残しています。
2015-16は試合数が少ないので別として、2018-19、2021-22、2022-23、2023-24の4シーズンで得点関与率100%を超える活躍。
シティとしてはカラバオカップと比べて苦戦していた国内カップ戦だったため、苦しい中デブライネは活躍していたとも言えます。

カラバオ(リーグカップ)

出場試合得点アシスト得点関与得点関与率警告数退場数チーム成績
2024-25---0---ベスト16
2023-24---0---3回戦
2022-232022100%00ベスト8
2021-22210150%00ベスト16
2020-21401125%00優勝
2019-2030000%00優勝
2018-19520240%00優勝
2017-18421375%00優勝
2016-1710000%00ベスト16
2015-165538160%00優勝
合計261071765%00-

カラバオカップは優勝回数5回とシティとしては上手くいっていたカップ戦でしたが、デブライネはここ2シーズン出場しておらず、他シーズンも得点関与率が0%を記録するシーズンもあったため比較的上手くいっていなかったといえます。
ただ、デビューシーズンだった2015-16シーズンは5ゴール3アシストで得点関与率160%と異常な成績を残しました。

コミュニティ・シールド

出場試合得点アシスト得点関与得点関与率警告数退場数チーム成績
202410000%00勝利
20231011100%00敗北
202210000%00敗北
2021---0---敗北
2020---0----
201910000%10勝利
2018---0---勝利
2017---0----
2016---0----
2015---0----
合計401125%10-

コミュニティシールドに関しては、シーズン始まる前ということで判断が難しいところがありますが、2023年の試合で得点に関与することができてなかったです。デブライネほどの選手としては寂しい記録となっています。

ビック6との戦績

ビック6との戦績(全コンペティション)試合数得点アシスト得点関与得点関与率
リバプール19491368%
アーセナル22851359%
トッテナム18371056%
ユナイテッド2136943%
チェルシー1951632%

ビッグ6の中でも、リバプールがデブライネにとって最も得意な相手と言えるでしょう。これは正直意外な結果ですが、アシスト数はビッグ6の中で最多を誇り、得点関与率68%という数字は驚異的です。リバプールの強力なハイプレスに対して、デブライネのパスセンスが非常に相性良く機能していたと推測できます。

次に得意な相手はアーセナルです。ビッグ6の中で最も得点数が多い相手であり、得点関与率59%と6割近い活躍を見せています。富安選手のミスからのゴールが記憶に新しいですね。リバプールとアーセナルはタイトル争いの直接的なライバルだったため、デブライネがこのような難しい試合で重要な役割を果たしていたことが明確に分かります。

トッテナムとユナイテッド相手にも5割近い得点関与率を残しており、十分な成績を収めています。特にトッテナムはチーム全体として苦手意識があった相手ですが、その中でもデブライネは際立った活躍を見せていたことが伺えます。

最後にチェルシーです。唯一、得点関与率が30%台と他のビッグ6相手に比べて低い数値であり、成績を残しきれなかった相手と言えるかもしれません。しかし、32%という数字も決して低いわけではなく、5ゴールという成績はビッグ6相手の中でも上位2位に入るものです。特に2021-2022シーズンの2022年1月15日チェルシー戦では、彼が一人で持ち込み、苦しい体勢から右隅へコントロールショットを決めたシーンなど、非常にインパクトのあるプレーも記憶に残っています。

デブライネへの著名人の評価

ティエリ・アンリ(2023年5月11日の記事での発言)

「私は多くの選手に出会い、多くの選手とプレーし、多くの選手を見て、偉大な選手たちとプレーしてきた。その中でケビンの頭脳は、私がこれまで見た中で最高のものだと思う。時々何を考えているかわからないし、彼を見ていると、まるで私たちと一緒にいないかのようなところがある。でも、彼は私が今まで見てきた中で最も賢い選手だと思うよ。彼の考え方は、他の追随を許さないね」

ハリー・ケイン(2021年5月22日の記事での発言)

「デブライネのプレーを見ていると、彼は特別、特別な選手さ。正直な話、彼がシティでやったいくつかのボール(パス)はストライカーにとっての夢だね。彼は傑出した選手だ、ボール扱い、オフザボール、プレッシング…。でも、彼の配球(パス・クロス)は自分が見たことがないほど素晴らしい」

ネイマール(2021年7月4日の記事での発言)

英メディア「Sportskeeda」で自身を超えるテクニシャン5人を挙げるというインタビューでネイマールがデブライネを5人のうちの1人に含む。

ウェイン・ルーニー(2025年4月25日の記事での発言)

「非常に似ているが、私の意見では攻撃面では(デ・ブライネが)スティービーよりも少し優れている」「スティービーと同じような特徴を持っているね。彼はより万能な選手だったが、攻撃面においてデ・ブライネは驚異的だった」

順次更新していきます。