新シーズンが8月16日から始まります。シーズンが始まる前に昨シーズンの振り返りをしようと思います。
新加入のドンナルンマ、ラインデルス、シェルキ、マルムシュがすぐさまチームにフィットし、開幕からハーランドが変わらぬ得点感覚を見せつけた2025-26シーズン。全60試合を終えてみれば、勝率6割超えを記録しながらも、チャンピオンズリーグでは苦い経験も味わうという、まさに「光と影」が同居する1年でした。総括編として、公式戦全体の数字からこのシーズンを振り返っていきたいと思います。
※手元のデータをもとに記事を作成しているので数字等で誤りがある可能性があります。
※プレミアリーグ、チャンピオンズリーグ、FAカップ、カラバオカップの試合のみ内容をまとめています。
今シーズン振り返り特集・目次
- 総括編(本記事) — チーム全体としての成績・データを総ざらい
- FW編(近日公開)
- MF編(近日公開)
- DF・GK編(近日公開)
各選手の採点・詳細な感想は、上記のポジション別記事でたっぷりお届けします!
目次
1. シーズントータル成績:勝率65%の圧巻シーズン
全4大会・合計60試合を戦い抜いた成績がこちらです。
| 項目 | 数値 |
|---|---|
| 試合数 | 60試合 |
| 試合成績 | 39勝10分11敗(勝率65%) |
| 得点 | 127 |
| 失点 | 56 |
| 得失点差 | +71 |
| クリーンシート | 25試合(41.7%) |
| 平均ポゼッション | 61.6% |
| 平均パス成功率 | 90.1% |
3試合に1試合以上のペースで完封勝利を記録しつつ、平均ポゼッション6割超えというシティらしい支配的なスタイルは今シーズンも健在でした。過去勝率65.0%以下で優勝したシーズンで見ると、1996-97、1992-93、1998-99、1997-98、2010-11、2000-01、2002-03の7シーズンのみ今回の勝率以下だったことを考えると、妥当と言えば妥当な2位だったのかなと思います。
2. 前半戦 vs 後半戦——年越しを境に勝率がダウン
2025年(8/17〜12/27・27試合)と、年明け2026年(1/2〜5/25・33試合)で成績を比較してみました。
シーズン前半・後半の成績比較
| 区分 | 試合数 | 成績 | 得点 | 失点 | 得失点差 |
|---|---|---|---|---|---|
| 前半戦(〜12/27) | 27 | 20勝2分5敗 | 60 | 26 | +34 |
| 後半戦(1/2〜) | 33 | 20勝8分5敗 | 67 | 40 | +27 |
勝ち数こそ20勝ずつと変わりませんが、前半戦の勝率は74.1%、後半戦は60.6%と、年越しを境にやや失速した形に。特に目立つのが引き分けの急増(2→8)です。
大会別に見るとより鮮明で、
- プレミアリーグ:前半18試合13勝1分4敗(勝ち点40)→後半20試合10勝8分2敗(勝ち点38)。負けは減ったものの、勝ちきれない試合が急増しました。
- チャンピオンズリーグ:前半6試合4勝1分1敗と好調だったのに対し、後半はわずか4試合で1勝0分3敗とまさかの失速。レアル・マドリードとの決勝トーナメント連敗(0-3、1-2)がここに含まれます。
- カップ戦(EFL・FA):前半・後半を通じて全試合勝利を継続。安定感はシーズンを通して揺るぎませんでした。
前半戦の「勝つか負けるか」のはっきりした戦いぶりから、後半戦は接戦を勝ちきれない試合が増えた——というのが今シーズンの大きな流れと言えそうです。
3. 大会別に見る明暗——二冠達成の裏でCLに泣いた1年
プレミアリーグ:勝ち点78の安定感、しかし引き分けの多さが課題
| 試合数 | 38試合 |
|---|---|
| 勝敗 | 23勝9分6敗(勝ち点78) |
| 得失点 | 得点77・失点35(得失点差+42) |
| クリーンシート | 16試合 |
黒星はわずか6にとどめた一方、引き分けが9つと決して少なくない数字に。それでも失点35は堅守の証で、守備の安定感がシーズンを通して勝ち点を積み上げる基盤になりました。
チャンピオンズリーグ:レアル・マドリードに苦しめられた10試合
| 試合数 | 10試合 |
|---|---|
| 勝敗 | 5勝1分4敗 |
| 得失点 | 得点14・失点16(得失点差-2) |
序盤のリーグフェーズではレアル・マドリードを2-1で撃破する快勝もありましたが、その後の決勝トーナメントで再びレアル・マドリードと対戦し、アウェイ0-3・ホーム1-2の連敗で涙をのむ結果に。バイエル・レバークーゼン戦(H・0-2)、FKボデ/グリムト戦(A・1-3)でも黒星を喫し、欧州の舞台では上位陣との地力の差を痛感させられるシーズンとなりました。
FAカップ:悲願のタイトル獲得!
6試合全勝(得点22・失点3)
- 3回戦のエクセター・シティ戦は10-1の大勝
- 準決勝でサウサンプトンとの死闘を制してウェンブリーへ
- 決勝はチェルシーを1-0で下し、堂々の優勝!
カラバオ杯(EFLカップ):もう一つのシルバーウェア
6試合全勝(得点14・失点はわずか2)
- 準決勝ではニューカッスルと2試合(アウェイ2-0・ホーム3-1)を戦い突破
- 決勝はアーセナルを撃破し、有終の美!
二冠達成——カップ戦12戦12勝は圧巻
FAカップ・カラバオ杯を合わせたカップ戦は12試合すべてで勝利という完璧な成績。今シーズンのシティは、リーグとCLでは足踏みしつつも、国内カップ戦では文句なしの強さを見せつけ、二冠(ダブル)を達成したシーズンとして記憶されることになりそうです。
4. ビッグ6との戦績——リバプール・チェルシーには無敗
同じ「ビッグ6」に数えられるユナイテッド・リバプール・チェルシー・アーセナル・トッテナムとの対戦成績をまとめました(全大会通算)。
| 相手 | 試合数 | 成績 | 得点 | 失点 |
|---|---|---|---|---|
| リバプール | 3 | 3勝0分0敗 | 9 | 1 |
| チェルシー | 3 | 2勝1分0敗 | 5 | 1 |
| アーセナル | 3 | 2勝1分0敗 | 5 | 2 |
| ユナイテッド | 2 | 1勝0分1敗 | 3 | 2 |
| トッテナム | 2 | 0勝1分1敗 | 2 | 4 |
| 合計 | 13 | 8勝3分2敗 | 24 | 10 |
リバプールには3戦3勝、9得点1失点という圧巻の相性の良さを見せつけました。前のシーズンでダブルをくらっていたので、やり返せてよかったです。チェルシーにもFAカップ決勝を含め無敗(2勝1分)、アーセナルにもEFLカップ決勝を含め無敗(2勝1分)と、上位対決でのタイトル戦では確実に勝ちきっています。
一方でトッテナムには2戦とも勝てず(1分1敗)と、今シーズンも苦手意識を払拭できませんでした。ユナイテッドとも1勝1敗の五分。それでもビッグ6全体では8勝3分2敗、得失点差+14と、胸を張れる成績を残したと言えるでしょう。
ということは格下と言える相手に勝ち点を落としたシーズンとも言えます。
5. 攻撃陣の活躍:ハーランドが圧巻の46得点関与
| 選手 | ゴール | アシスト | 合計関与 |
|---|---|---|---|
| ハーランド | 38 | 9 | 47 |
| シェルキ | 10 | 15 | 25 |
| ドク | 8 | 12 | 20 |
| フォーデン | 10 | 7 | 17 |
| セメンヨ | 11(21) | 3(6) | 14(27) |
| オライリー | 9 | 5 | 14 |
| ラインデルス | 7 | 7 | 14 |
| マルムシュ | 8 | 3 | 11 |
ハーランドは38ゴール9アシストの47得点関与、公式マン・オブ・ザ・マッチ(MOM)受賞も17回という説明不要の圧巻の数字。夏の新加入ながらシェルキが10ゴール15アシストの25関与を記録したのも大きな収穫で、アシスト数はチームトップ。ドクもアシスト12を記録しました。※セメンヨはボーンマス時代も含めると27得点関与となります。
6. 不動のレギュラー陣——出場機会が語るスカッドの中心選手
| 選手 | スタメン数 | 出場率 |
|---|---|---|
| ハーランド | 48 | 80.0% |
| ベルナルド | 45 | 75.0% |
| ヌネス | 44 | 73.3% |
| オライリー | 44 | 73.3% |
| ドンナルンマ | 43 | 71.7% |
| ドク | 33 | 55.0% |
| フォーデン | 33 | 55.0% |
ハーランドが8割の試合でスタメン出場している点はもちろん、ベルナルドの75%という数字も見逃せません。ベテランの域に入りながらも依然としてチームに欠かせない存在であり続けていることが分かります。26-27シーズンはベルナルドが移籍したので、この穴を誰が埋めるかがポイントとなると思います。個人的にはベルナルドの穴はアンダーソンにロドリの怪我ないし移籍した場合の穴はニコゴンザレスに埋めて欲しいです。
あと、この表からヌネスとオライリーのサイドバックコンビに依存していたのも分かります。私としてはこの二人が怪我無く出場を続けてくれたことは大きく、この二人が出ている試合は成績もよかったので、今季も続けて欲しいですがグヴァルディオルの復活がどう影響するかがファンとしては見守っていきたいです。特にオライリーがどうなるかが心配です。
7. 当ブログの採点で高評価だった選手TOP10
当ブログでは全38節のプレミアリーグ全試合について、出場選手に独自の10点満点評価をつけています。シーズンを通じた平均評価が高かった選手TOP10がこちらです(極端に出場が少ない選手を除く)。
| 順位 | 選手 | 平均評価 | 採点試合数 |
|---|---|---|---|
| 1 | グヴァルディオル | 7.41 | 17試合 |
| 2 | ドク | 7.28 | 20試合 |
| 3 | ロドリ | 7.24 | 17試合 |
| 4 | ドンナルンマ | 7.09 | 34試合 |
| 5 | ディアス | 7.08 | 25試合 |
| 6 | オライリー | 7.03 | 30試合 |
| 7 | グエイ | 6.93 | 14試合 |
| 8 | クサノフ | 6.82 | 17試合 |
| 9 | シェルキ | 6.79 | 24試合 |
| 10 | ヌネス | 6.55 | 33試合 |
当ブログでは得点での評価をそこまで重視していないので、得点ランキング上位のハーランドやフォーデンではなく、堅実な守備陣・中盤の統率者がランクインする結果に。グヴァルディオルは出場した17試合を通じて常に安定したパフォーマンスを見せ、当ブログ的には今季ナンバーワンの評価となりました。復帰後のロドリも高評価をキープしており、怪我離脱がなければさらなる躍進もあり得たはず。新加入GKドンナルンマは34試合と最多出場を果たしながら平均7点超えという結果で、守護神としての信頼度の高さがうかがえます。
6位以下では、途中加入や出場機会が限られたグエイ・クサノフが高い平均評価を残しているのも興味深いところ。少ない出場機会の中で確実に結果を残していたことがうかがえます。一方で44試合出場と稼働率トップクラスだったヌネスが10位につけるなど、「出場数」と「評価の高さ」が必ずしも比例しないのも、このランキングの面白さと言えそうです。
こういう結果をみると、グヴァルディオル、オライリー、ヌネス、ディアス、グエイ、クサノフあたりは評価を高くつけていることが分かるので、よりDFラインの先発が難しいです。今の所ディアスが当落線上にあるのが恐ろしい所です。クサノフも今季の活躍は良かったですが、グエイとグヴァルディオルの牙城を崩せるかも怪しいです。どうせ前半戦でDFライン誰かしらケガするでしょうが、不満が出て移籍もあり得るのでマレスカの手腕が問われるところです。
今シーズン振り返り特集・目次
ストロングポイント
- 堅守(クリーンシート41.7%):60試合中25試合を完封。特にディアス・グヴァルディオル・クサノフといったCB陣がエクセル採点TOP10にも複数名ランクインしており、守備ラインの安定感は今季の大きな武器でした。
- カップ戦での無敵ぶり:EFLカップ・FAカップ通算12戦12勝、失点はわずか15。プレッシャーのかかるノックアウト方式でも動じない強さを見せ、二冠達成の原動力になりました。
- ビッグ6対策:リバプール3戦3勝、チェルシー・アーセナルにも無敗と、直接対決に強いのは大きな自信になるはずです。
ウィークポイント
- CL決勝トーナメントでの失速:前半戦4勝1分1敗と好調だったのに対し、後半戦はわずか1勝3敗。レアル・マドリードとの連戦(0-3、1-2)で見せた脆さは、来季欧州の頂点を目指す上で最大の課題です。
- プレミアリーグでの「勝ちきれなさ」:引き分けが前半戦2つ→後半戦8つに急増。決定機を作りながらも仕留めきれない試合(バーンリー戦:シュート27本で1得点など)が目立ちました。
- トッテナム戦との相性の悪さ:2戦して1分1敗と、今季も勝利なし。特定の相手にきっちり結果を出せない「苦手意識」を払拭できていません。
- シーズン終盤の息切れ:最終節はホームでアストンヴィラに敗戦。連戦の疲労か、モチベーション管理か、終盤の戦い方には改善の余地がありそうです。
補強したいポイント
- ハーランドへの依存度を下げる「第2のCF」:ハーランドの38ゴールは圧巻ですが、次点のセメンヨ(11)・シェルキ/フォーデン(10)とは大きな差があります。もしハーランドが長期離脱すれば得点力が一気に落ち込むリスクがあるため、彼と併用・代役ができる純粋なストライカータイプの補強は来季検討したいところです。個人的にはマルムシュにそれを期待しているのですが、昨シーズンは上手くいきませんでした。ポテンシャルは絶対あるんですが。。
- CLのビッグマッチを経験したCB/DMの上積み:国内では盤石だった守備陣も、レアル・マドリード相手には後手を踏みました。欧州のトップレベルとの経験値を持つ選手が加われば、決勝トーナメントでの戦い方にも幅が出そうです。レアル・マドリードやバイエルンを相手にした時に中盤の質で勝てる気が今の所しないです。フォーデンの奮起とアンダーソン、ニコゴンザレスあたりの活躍を私はい期待しています。
- 試合を決めきる「デコイ」となるスーパーサブ:後半戦に増えた引き分けを勝ち点3に変えるには、途中投入から流れを変えられる選手の存在が重要になります。フレッシュな状態で相手を切り裂けるアタッカーの層をもう一段厚くしたいところです。セメンヨとドクがダメな時の攻撃の形というか得点源が無いのが難点です。マルムシュとサヴィーニョ次第で選手の獲得は必須だと思います。
9.筆者が考える26-27のスタメン
フォーメーション:4-4-2
- CF:ハーランド
- LWG:ドク
- RWG:セメンヨ
- IH:フォーデン
- IH:シェルキ
- DMF:アンダーソン
- LSB:オライリー
- LCB:グヴァルディオル
- RCB:ディアス
- RSB:ヌネス
- GK:ドンナルンマ
前は盤石だとして、悩んだのはインサイドハーフのフォーデンとシェルキの所です。思い入れとしてフォーデンを入れたいので入れていますが、ここをラインデルスにするかゴンザレスにしてダブルボランチにするかとか難しいところです。ロドリが復帰したときにまたどうなるかとかが難しいです。
また、DFラインは昨シーズン大活躍したグエイとクサノフを外していしまいました。理由としてはこのラインが一番強いと思っているからです。
昨シーズンの7節から21節までディアスとグヴァルディオルが怪我で離脱するまで、このDFラインをよくやっていましたが、11戦して10勝1敗という好成績でした。1敗も色々審議のあったニューカッスル戦だったので実際は負けなしともいえると思います。
勿論、シーズン始まってからのマレスカの選手起用で出た選手を応援しますが、私はこれがベストなんじゃないかなと思います。
最後に
今シーズンから記事の書き方を変えるかもしれませんが、引き続きシティの結果を追っていきたいと思います。ただ、リアタイはきつくなってきた今日この頃です。今シーズンも当ブログをお願いします。
