【2025-26シーズン総括】二冠を掴んだシティ、栄光と課題が同居した1年からの続きとなります。
本記事では2025-26シーズンのFWの選手のまとめを記載します。

今シーズン振り返り特集・目次

各選手の採点・詳細な感想は、上記のポジション別記事でたっぷりお届けします!

ハーランド

今季成績:スタメン48回/38ゴール/9アシスト(全60試合中48試合に先発、出場率80%)

今季の採点:5.93/10 ―「スタッツは素晴らしいが、1年目のような圧倒的感は近年感じられなくなっている」

CFで先発した試合はすべてに出場し続け、公式戦だけで38得点。文句なしにチーム得点王であり、シーズンを通してシティの攻撃の生命線であり続けました。サイト内のMOTM選出は11回で、これはチーム最多タイの数字です。

開幕から得点感覚は衰えず、公式戦で連続ゴールを重ねる時期があり、一時は12試合連続ゴールという圧巻の記録も打ち立てました。評価9.5をつけた試合が2つあり、いずれも2ゴールを記録した4節と10節。特に10節は「どちらのゴールもハーランドらしいゴール」と評したように、シュートの精度・タイミングの良さは相変わらず異次元でした。

一方で、12節では評価2という今季最低評価をつける場面もありました。「チャンスは多かったので決めて欲しかった」という感想の通り、決定機を外す試合ではチーム全体の期待値の高さゆえに評価が厳しくなりがちだったのも事実です。それでも、シーズン通算では圧倒的な得点数と出場時間の長さでチームを支え続けた「絶対的エース」でした。来季もこの決定力が続く限り、シティの攻撃力は他クラブを凌駕し続けるはずです。

今季はワールドカップでも大活躍して日本でもミーム化される等、人気が出たので日本で多く取り上げてくれると嬉しいです。

ドク

今季成績:スタメン33回/8ゴール/12アシスト

今季の採点:7.28/10 ―「後半戦の完成度。これが続くならワールドクラスの仲間入りか」

今回取り上げる8人の中で平均評価7.28と最も安定して高い評価を残したのがドクです。MOTM選出はハーランドと並ぶ11回。ゴール数以上にアシスト12はチーム全体でもシェルキに次ぐ2位の数字で、まさに「シティの推進力」でした。

4節では2アシストを記録し、「ハーランドとの連携に取り組んでいるらしいが、それが功を成したのかもしれない」という好印象を残すと、6節では得点の起点+1アシストで公式のMOTMを獲得。11節でも1ゴールを挙げ「間違いなくこの試合のMOTM」と評されるなど、シーズンを通して波を作らない安定感が光りました。

もちろん常に絶好調だったわけではなく、22節では評価3と苦しい試合もありました。「ドリブルで勝てないときの代案が欲しい」という指摘の通り、単騎突破に頼りきりになった際の手詰まり感は今後の課題です。それでも、シーズンの終盤ではエバートン戦含め得点も決めて大活躍していました。あの時期の得点力を安定して出せるようなれば、ドクはワールドクラスの選手になると思います。

フォーデン

今季成績:スタメン33回/10ゴール/7アシスト

今季の採点:6.5/10 ―「前半戦は素晴らしく、後半戦は失速」

開幕戦からいきなり足首の負傷でスタートダッシュに失敗したフォーデン。復帰後は攻撃的MFとしての出場が最多(OMF13回)ながら、両サイドでも起用されるなどポジションを問わず攻撃を活性化させる役割を担いました。

好調期には目を見張るものがあり、14節では2ゴールを挙げて「ボールも受けられる運べるで乗りに乗っている」と絶賛。4節、8節でも得点や決定的な仕事を見せ、特に8節の終盤に見せたハーランドへのスルーパスは「デブライネのようだった」との高評価を得ています。プレミアリーグ最優秀選手に輝いた頃の輝きを思わせる瞬間が何度もあったシーズンでした。

しかし20節前後では簡単なミスやロストが目立ち、22節ではついに評価2まで落ち込み、「そろそろスタメンから外しても良いのかもしれない」とまで書かれる苦しい時期も経験しました。ポテンシャルの高さと安定感のなさが同居した、まさに「一喜一憂させられる」1年だったと言えるでしょう。

前半のシーズンが良かっただけに後半のシーズンが残念でしたが、フォーデンのポジションで十分な得点とアシスト数は残しました。後半のシーズンが悪かったためワールドカップにも選出されず、フォーデンとしては残念でしたが、ゆっくり休養できたと思うので今シーズンは1年通しての活躍を期待しています。契約延長もおめでとうございます。

シェルキ

今季成績:スタメン30回/10ゴール/15アシスト(アシスト数はチーム最多)

今季の採点:6.79/10 ―「新10番はデブライネの再来」

今季チーム最多の15アシストを記録し、攻撃のクリエイティブな部分を一手に担ったのがシェルキです。開幕戦こそ途中出場でしたが、「途中出場から8分で結果を残す」という鮮烈なデビューを飾ると、そこからは主力として定着。MOTM選出も8回に及びます。

10節、15節、32節と3試合で2アシストを記録し、いずれも「デブライネを彷彿させる」という評価を受けているのが印象的です。特に15節では公式のマンオブザマッチにも選出され、「ファンタジスタ」という言葉がふさわしい試合運びを見せました。前任者の穴を埋めるどころか、異なるプレースタイルで新たな攻撃の形を作り出した功績は非常に大きいと言えます。

課題としては、12節や22節、36節のように評価4に沈む試合もあり、「もっとミスを恐れずチャンスクリエイトをしてほしい」という声も。得点への直接的な関与という面ではまだムラがありますが、それを補って余りあるゲームメイク能力で、今季のシティ攻撃陣の中でも屈指のインパクトを残したシーズンでした。

ワールドカップでは集合写真やオリーセとの絡み、3位決定戦での交代後のふるまいと世間をにぎわせましたが、シェルキにとってあまり良いワールドカップとは言えなかったと思うので、今シーズンは切り替えてやって欲しいです。

セメンヨ

今季成績:スタメン24回/11ゴール/3アシスト

今季の採点:5.65/10 ―「得点感覚は一級品」

新加入ながら11ゴールと、ハーランドに次ぐチーム内2位タイの得点数を記録したセメンヨ。RMFを中心に幅広いポジションで起用されました。

26節では1ゴール1アシストの活躍を見せつつも、「持てるわけでもないしパスが上手いわけでもない。ただ得点とアシストは決める」と評したように、技術面での物足りなさを得点力で帳消しにするタイプの選手であることが今季のプレーからも見えてきます。23節、28節でも1ゴールを記録し、キック力の高さを活かしたシュートには何度も助けられました。

一方で、30節では「特に何もしていない。失点シーンもマークはセメンヨ」と守備の緩さも指摘され、評価2という厳しい採点に。25節や35節でも決定機を外すなど中盤戦以降はやや波に苦しみました。決定力という武器は本物ですが、それ以外の局面での存在感をどう底上げするかが、来季さらに評価を上げるためのポイントになりそうです。

ただ、今季カラバオもFAカップもセメンヨがいないと優勝できなかったと思うので、それだけでもセメンヨを獲得した価値はあったと思います。今シーズンはもっと仕掛けるセメンヨが見たいです。

マルムシュ

今季成績:スタメン16回/8ゴール/3アシスト

今季の採点:6.5/10 ―「出場機会は限られても結果を残したジョーカー」

先発回数こそ16回とチーム内では少なめながら、8ゴールという数字は出場機会に対する得点効率の高さを物語っています。主にLMFやCFで起用され、控えの立場からも結果を残し続けました。

23節では久しぶりの先発で1ゴールを記録し、「もう1点くらい決めても良いくらいのチャンスは作ってました」と評される好パフォーマンス。36節でも短い出場時間の中でゴールを決め、守備でも手を抜かない姿勢が評価されています。

一方で、28節や30節では評価3にとどまるなど、コンディション面での波も見られました。特に28節は「ラマダンの影響があったのか良いところが無かった」との記述もあり、コンディション管理の難しさがうかがえます。それでも限られた出場時間の中でしっかり数字を残した点は高く評価できるシーズンでした。

サヴィーニョ

今季成績:スタメン14回/4ゴール/2アシスト

今季の採点:5.5/10 ―「輝きは一瞬、出場機会に苦しんだ1年」

ドクの好調もあり、なかなか安定した出場機会を掴めなかったシーズンでした。それでも16節では途中出場からPKを獲得して勝利に貢献し、評価8を記録。31節延期分の試合でも1ゴールを決め、「前半はサヴィーニョのサイドを中心に攻めていて素晴らしかった」と存在感を見せる場面もありました。

しかし19節では調子の良さを見せながらも負傷交代となり、「交代で入ったドクの方が活躍した」という悔しい評価がついてしまうなど、なかなか波に乗り切れない1年に。9節では「CLでのような活躍が見たかった」と、大会によってパフォーマンスに差が出ている点も指摘されています。持ち味であるドリブル突破の質は本物なだけに、来季はより多くの出場機会の中でどれだけ結果を残せるかが問われます。

ボブ

今季成績:スタメン9回/0ゴール/1アシスト

今季の採点:5.0/10 ―「怪我前の状態には戻れなかった。新天地での活躍を期待」

8人の中で最も出場機会が少なかったのがボブです。それでも開幕戦の1節では1アシストを記録し、「シティの良い形での攻撃は右から始まっていた」と評価される活躍を見せています。7節でもフォーデンへの決定的なパスを供給するなど、右サイドで違いを作れるポテンシャルは随所に感じさせました。

一方で9節では「試合の速さについていけなかった」と評価3に沈むなど、経験不足を感じさせる場面も。まだ出場数自体が少なく、公平な評価を下すには材料が十分とは言えませんが、対人でのはがし方など光る部分もあっただけに、移籍は少し残念ですが売り時だったともいえます。新天地でも応援しています。

まとめ

今季のシティの前線は、絶対的エースのハーランドを軸に、ドク・シェルキという高いアシスト能力を持つ選手たちが支え、さらにセメンヨやマルムシュといった新戦力も得点力で貢献するなど、層の厚さを感じさせるシーズンとなりました。一方でフォーデンの波の大きさや、サヴィーニョ・ボブの出場機会の少なさは来季への課題としても残ります。

次回はMF編、そしてDF/GK編と続きます。中盤・最終ラインを支えた選手たちの評価もぜひご覧ください。

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